子どもの絵からのメッセージ―「わたし」になりたい

ご訪問ありがとうございます。

このブログで、色々な児童書について語ってもきました。
ごくたまに、一般書籍について語りたくもなっていましたが、滅多にブログ記事にすることはありませんでした。
これも、このまま自分のなかで「読んだ」、そして「特別だった」として大切に心に保管するだけ、とも思っていましたが、記録として書いてみたいと思います。

こちらの書↓
子どもの絵からのメッセージ―「わたし」になりたい子どもの絵からのメッセージ―「わたし」になりたい
小村 チエ子

朱鷺書房 1995-12
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絵に関心、それも子どもの絵に関心のある方、
子育て中の方は勿論、自分育てなおしに関心を向けている方、日本社会に疑問をもち模索している方、などなどあらゆる人々にオススメできる1冊です。
この本が出されたのは1995年とあるので、もう久しくときが経ちましたが、決して古さを感じさせない、深みと温かみに満ちています。
絵は雄弁に心を正直に語るものです。
それも、子どもの絵であれば無意識がそのままストレートに反映されます。
そして、多くの子どもたちは大人からの加筆を嫌います。ここはかなり強調されているところ。
誰もが、自分自身でありたい、なりたい、絵はその心を言葉よりもしっかりと伝えているものです。


実は私がささやかに関わっている児童絵画教室では、経営者であるトップの先生の加筆がかなり大胆に行われています。
このように直させなさい、と指示を出されたりもしますが、望まれるような描き直しを上手く指導することもできず、その先生と子どもとの板挟みとなり、ずっと悩み続けておりました。。。
作品としての完成度を追求する必要があるのだろうか?
その子がそのときしか描けない、その面白さ・未熟さなどなど、そのままの魅力ではいけないのか?
感じつづけていた疑問に優しく寄り添い、子どもの創造性、誰もが自分の世界・自分の作品としての大切さを強くもっていることなど、その文字・行間からもにじみ出るエネルギーに圧倒されました。

人が生まれ、子ども時代は誰もが創造性にあふれ、絵を描くこともまったく自然な生育の一部です。
それが、成人する頃には、苦手意識の塊になってしまうことが残念ながら多いですが・・・。
成育のなかで、どのような大人たちに囲まれ、どのようなメッセージが与えられるのか、大きな社会のうねりのなかでの時代背景は・・・?

私自身、幼児期に描いた大切なお絵かきを、母が気にいるように描き直してあげなければなりませんでした。
そうでなければ、「上手いくせにちゃんと描かない」、と親の不機嫌がとどまることをしらない状況に暮らしていましたので。
(普通はお絵かきも嫌になってやめそうなものだけど、幸いそうはなりませんでした。きっと亡き叔母のお陰でしょう。)
今日になっても、自己主張ということが苦手です。
こっそり表現、地味~に存在、というポジションからは抜けられず。詠み人知らずが理想、と言えば響きがちょっといいかも。
自分のそのままの表現では認められない、好まれない、というジレンマは簡単には消えずにいます。
いつまでたっても成長しきれないもどかしさを常に感じつづけ、葛藤しつづけてほぼ半世紀近く(--〆)。


私もアートセラピーを学び、ユング心理学をかじったりもしたもので入りやすかったのですが、これは単に子どもの絵の世界にとどまらず、人間の心とは、その発達や背景の社会構造など、壮大な世界に案内されます。
さんざんスピな世界の書物も読んだり、その思考世界もフラフラしてきましたが、大地にしっかり根っこが生え、芸術・絵画―ー子どもの絵の世界から読みとるこの著者には感服です。

この著によると、日本にも、これまでの思いこみ通りの世代?とは一線を画した「新しい大人」という人々がある一定の割合で存在しているそうです。
自分に客観的な立場をとれ(これ、大人視点がなければ絶対無理。NLPとかで、第3ポジションと呼ばれるところ)、困難なときに少し自分と距離を置くユーモアをもつ、幸福を感じ味わうセンスをもてる、自己信頼感の安定が基盤にある・・・などなど。
概ね、私にあてはまりません(゚∀゚;)。
自分が出会う、近しくなる人々はある面自分の鏡――なので、どうしても未熟で躾けられていない幼児のような、「大人子供」とのご縁が多いわけですが・・・。
是非是非、こちらで表現されている「新しい大人」のカテゴリに入る方にお目にかかりたいです。
そのために、1歩、半歩でもいいので、自分もその仲間入りに成長させていただきたい。
切に切に望みます。
(正直今の年齢からがんばっても、「成熟した大人」にはjとてもなれそうもないのですが、1mmマシならきっと目指せるはず)

この著者の本はまだこれしか知りませんが、もっと最近発行されたものもあります。きっと素晴らしいものでしょう。
長文おつきあいありがとうございました。

テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術

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ばーばら

◇「ばーばら」です。
お絵かきを中心に、思いついたことや、その他色々ゆるくつづっています。たまにまじめな記事もあり。アートセラピーも資格あり。
作品には著作権があります。
ヨガなどボディワークも継続中。近年、歌うことも好き。呼吸オタクかも。


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